198. 名月の "手乗り" お鮨 - 2023.9.28

 

長男のお寿司さん研修も、まもなく終了(商社の勤務で、商材を知るための新人研修)

"京都に帰る前に、もっと本格的なお店でお寿司を食べたい - ” とのこと

9月は彼の誕生月なのです

彼は研修中は平日がお休み。なので在宅勤務を組み合わせ、ドンピシャ誕生日では無かったのですが、昨晩(9/28)、いってきました

次男もふくめた家族4人そろっての外食は、今年のGWぶりでした

   

ネットで調べたら、東京の家族宅からたった2駅となりの駅に、良さそうな、お鮨のお店がありました...2代目...地元なのに全く知らなかった...

カウンター6席のみ。予約のみ。

なかなかの敷居の高さ...(後で、お店の大将によると、場所を銀座と勘違いした芸能関係のかたが、以前にいらしたことがあったそうです)

 

彼がまた京都に戻ったらなかなか会えないだろうし、ということで、えいやっという大奮発でした🌊

先週末に1週間切っていましたが、平日の夜ということもあってか、すんなりオンラインで予約

 

最寄り駅から20分ほど、後半は、わりと暗い住宅街のなか、とことこ歩きました

お月さまが綺麗でした(厳密には 28日は、今年の中秋の名月 29日の1日前です)

 

先代は、もともとは法事などの地域の大きな会合や仕出しがメインのお鮨さん

このころは、何人か人も雇っているお店の規模なのに、逆に、地元に密着し過ぎて(?)その地域でしか知られていない(まぁインターネットが無い時代ということもあると思います)

 

女将さんによると、そのころは、とにかく忙しすぎて、じぶんたちがしたいお鮨が、できない

そこでいまの2代目になってから、すこしづつ変えていって、いまのような完全予約制で平日は夜の1回転のみで、人を雇わずに2人でやっていけるサイズを目指したそうです

すごく時間がかかって、このかたちにいきついたのは7年前とのことでした


  

はじめて、自分の手をさし出して、手のひら(指)に乗せてもらって頂くスタイルでした

大昔、仕事の関係で、大阪のヒルトンでカウンターでお任せ鮨をいただきましたが、そのときも手のひらでは無かったでした

 

日本刀の小刀のような包丁をお使いでした

 

カツオたたきを目の前で石焼(すみません表現力がなくて...)

 

フレッシュなウニ

 

 

旬の新鮮な海の幸を、次々、最高に美味しいかたちで頂きました(握りもそうですが、ブリのしゃぶしゃぶも素晴らしかったです)

長男は次男に "まだ中1なのに知ってしまったね - " と話して、その両親も苦笑い...

めずらしく妻もお酒につきあってくれたので、日本酒をたくさん頂いてしまいした(長男は、わたしと妻の中間やや妻より、といった感じの慎重な飲みかた)

  

 

ところで、お店のもう2席は、ロンドンからお見えのお二人でした

女性のほうのかたの祖母が日本のかたで、そのルーツを訪ね、男性と一緒に(男性は初来日とのこと)5週間、休みをとって来日中とのこと...欧州...休暇が長い...

お二人も、長男の誕生日を祝ってくれました

お二人の残りの日本での旅程、楽しんでねってお伝えしました

 

女将さんのお友達が、オランダで日本料理店をやっていて、宣伝してもらっている

そこできいて、来日中にこちらのお店にいらしたかたが、帰国してお話しして周りに伝えて、という良い循環でした

ロンドンのかたも、知人がお鮨が大好きで、"東京にいくなら、ぜったいここは外せない" ってきいたから...という感じだったそうです

"女将、こちらロンドンでも評判だそうですよ" と合いの手を入れると、大将も女将も満面の笑みでした

 

女将さんによると、日本橋の似たスタイルのお仲間のかたのお店も、いまは半分以上が海外からのお客さんとのこと

たとえば京都が有名ですが、オーバーツーリズムの課題はあります

観光客が殺到し地元住民の日常生活に支障となることです

別に "海外から" の観光客に限らずの話で、観光客が増えると起こるのですが、近年の外国人観光客の急増で、特に問題となっています

 

でもこれだけ円安ですと、こうして海外からの旅行者をうけいれ、サービスで外貨を稼ぐ、というのも日本の貿易戦略なり産業政策として必要だと実感します

日本では、明治後期とか、戦後まもないころが、そういう感じだった気がします

  

海外から人が来たいと思われるのは、日本がそれに値する良い国だからで、それは良いことだと思います

そうした観光資源、美味しいお食事の産地・なりわい、風景、そしてなにより、地域の外から日本に来てくれるひとを、あたたかく受け入れたいと思える余裕というかその姿勢を大事にしたいと思いました

 

ちょっと脱線しますが...そうした地域の特産なり食文化を支える農林漁業に従事するかたは、かならずしも国籍が日本人である必要は無いと思います

その地域での人をふくめた暮らしに入りたいと思うのであれば、国籍ではなくて、その地域の人になりたいのかどうか、ということが問われている気がします

なので間口を広げる意味で、まずはとっかかりとして、観光でいろいろなかたに、いろいろなところをみてもらうのは、日本の将来のためにも大事なことだなって思います

 

  

円安といえば...ドルでお給料もらえるかな...冗談...

昔、米国企業に買収された日本の会社に勤めていたとき、"MWさんは海外直レポの部署で合併後のご入社。だから、ドルでお給料もらってるって本当ですか?" と真顔で社歴の長い同僚から聞かれ、苦笑いしたものです(もちろん円です💦) 

 

 

9月も終わりますね...みなさまどうぞ良い週末をお過ごしください🍀

七転び八起き Getting Back Up:A day in the life of cancer survivor MW

"おまけの人生" を駆け抜けます 2016年2~5月に治療しました舌がんの後の生活や家族のこと...ときどき映画や本, 車, 野球 Ameblo アメブロでは https://ameblo.jp/mw2008/ です コメントご投稿, メッセージ頂けますとき Ameblo のほうへお願いいたします, 本サイトは記事のみです 写真は 2016年3月の軽井沢...詳細は記事 No.11 ご参照下さい