50. Japan Cancer Forum - 2017.8.19
JCF 2017 日本橋 に行ってきました。初日だけでしたが、沢山の Nicottoのなかま、Team ACCのなかまに会えました。嬉しい再会も、楽しい出会いも。
資生堂後援 Makeup&Photoイベント
事前連絡の開始時間より少し早く会場に到着。撮影会場が受付の脇だったので、とりあえず挨拶だけのつもりが、じゃ始めましょうーとメイク机に。この年になってもまだ「生まれて初めて」の経験があった...お化粧。自分の手を動かしたわけではないですけど...。ヘアメイクもしてもらいモデル気分。
ヘアスタイルご担当「お1人でいらっしゃった。奥さまは見えられてないんですかー?」
わたし「子ども連れて、どっかいっちゃいました...どっかというのは冗談で、どこかは知ってますよ」
メイクご担当・ヘアスタイルご担当お2人とも大爆笑。
フォトグラファー金澤正人さんに写真を撮って頂きました。写真を見ると、自分では見たことが無い笑顔!
その後、資生堂のかたによるインタビューを受けました。告知の時は?...病気を経験して変わったことは?...まだがんになっていない人への伝言は?...落ち着いて話せるようになったんだと、少し節目を感じました。実名出して写真を撮ってもらったり、今の自分をやっと受け入れている自分。もちろん再発や転移のおそれは、忘れることはできませんが、前に進まないと...。
後で Makeup&Photo の FBをみると、2日間の間に Nicottoのかたも Team ACCのかたもたくさん撮られていらっしゃり、みなさん素敵😊
ちなみにラベンダー色は、全がん色、とのことでした。
頭頚部がんの最新治療(講師:国がん研東 頭頚部内科 岡野晋医師、司会:CNJ 川上祥子氏)
・二ボルマブ投与後の偽憎悪(いったん憎悪のようにみえてその後に奏功)と憎悪の見分けがつかないので、うちでは、憎悪したならばすぐに次の薬に切り替えます
・頭頚部ではないが、免疫チェックポイント阻害薬投与後の他の抗がん剤の奏効率が、免疫チェックポイント阻害薬の投与無しに比べて良い、というデータあります
・緩和ケアしかないといわれてうちに来て、薬で病勢が安定している患者さんもいます
・二ボルマブの適正使用の査定は都道府県により異なるので、ここでの紹介の事例がどこでもできます、といえません、うちでは、という話になります
・頚部郭清後のつっぱり感の改善はとても難しく、脂肪組織をとっているので、どうしても固くなります、いろいろ試して結局、お風呂が一番っって話もあります
JCFプログラム、あと右側の、同梱の資料(用語集)、とてもわかりやすかったです
グッズ
トートバッグは、下側の Nicottoとマギーズはもともと持っていたもので、今回の会場での販売ではありません(マギーズは、ブースが(少なくとも土曜は)無かったと思います)。
がんノートのシンプルさも良いですね(知る人ぞ知る的な)。資生堂のオレンジも、命というかバイタリティを感じさせます。
会場を離れ...がん治療とコストを考える
帰り際、岡野先生ご講演の「薬剤の適正使用の『査定』」の話が、ずっとひっかかりました。せっかく都内なので大きな本屋に行き、Cancer Board 7月号を買いました(おまけ...奈良美智は衝動買い💦)。
特集:がん診療のコスト原論
「臨床の立場から『医師は何をすべきか ― 見よ。考えよ。苦しめ。逃げるな。』」國頭英夫医師
(日本赤十字社医療センター化学療法科)
・日本の保険診療の場合、医療の費用は自分のお金(だけ)ではない(全員が考えるべき問題)
・がんでも、希少な病気・難病でも、心筋梗塞でも、「気の毒さ」は同じ
・しかし、「今の病人をすべて救うこと」は(医療費増→国の財政破綻)次世代を見捨てる
特集内には、他にもたくさんの記事があります。医療経済という分野と思いますが、考えたことが無かったので、良い機会でした。結局、人は現代社会で何歳まで生きれば良いのか、といった答えのない人生観が問われているように思いました。(例えば、働いている人かどうか、で医療対象を選別するのは危険で、むしろ年齢だけで考えることが公平、というのは、その通りだと思います。)
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