165. 飯豊山...目指すも初日で下山... - 2022.11.16
今日 11/16 (水) から今週お休みを頂いています。2泊3日で飯豊山を目指しました。
ある程度、山道具は持っていましたが関東の初冬の装備なので、今回の飯豊のために買い足しました。
-11℃の寝袋。寝袋カバー。大きめのガスコンロ。ガス。雪かきスコップ。
あとは、しまってあったアイゼン10本爪を久ぶりに出し、点検だけしてOK。
ピッケルも同様。ほかの久しぶりのグッズも、一通り大丈夫そう。
社会人になってからは、基本、山は単独行なので、装備はそうとう気をつかいます。
昨日11/15は、仕事帰りに、まだ新潟県内ですが、少しでも福島に近づこうと、県境あたりまで移動して、温泉宿に泊まりました。
貸し切り風呂(ただし 30分だけ...)
のどぐろって淡白なお魚かと思ってましたが、けっこう脂がのってて良い意味で予想外でした(美味しく頂きました)
まずは1年(年末で)、単身赴任、何とかここまで...しみじみ
夜は音だけで真っ暗でわからなかったのですが、朝、部屋からよく川が見えました
色づいて散る...人生に四季があれば自分もいよいよ秋かなって...
飯豊山の計画は下記でした(南ルート:2泊3日)
川入・野営場(駐車)ー三国小屋(泊)ー飯豊山山頂ー本山小屋又は切合小屋(泊)ー以降、同じルートで下山
午前中は山の天気が悪い予報なので、少しのんびり出発...
磐越道 IC から、川入までが、意外に遠い...
でも、だんだん見えてきた...
10:30 に川入に着きました...路面が濡れている...やはり朝までは降ってた..,
天気のことと関係なく、入山の予定が1時間は遅いな...これで山の天気が悪ければ無理だ...
駐車する野営場に近づくと、三国がよく見える...手前に雲はかかってない...行ってみよう
11:10 入山(車停めてから時間の経過は、入山届を書いたりしてました)
この野営場も、山の小屋も全て無人です
意識して小さな歩幅で、少しずつ登る...
順調、順調。天気も晴れ時々曇りでベスト。体調も良い。これは行けるな...。
いちおう、何かがあって、今日のうちにこの道を引き返すなら 14:00 頃がリミットだから、もう一度、そこで判断しよう...
静かで落ち着きます
13:30。二度目の休憩。中十五里あたり。いま目指している三国小屋がはっきり見えた!
小屋を拡大します...
地図の左上の三国岳を、右下の長坂という小さな表記の標高点 1001 あたりから見ています
やば...稜線が真っ白...三国小屋に行くには、距離は 1km だけど、この稜線を通らないといけない(地図で三国岳と地蔵山の間)。
おそらく、早くても稜線のアプローチは 15:30 から。
小屋着は、順調でも 17:00、場合によっては、ヘッドランㇷ゚点けてそれ以降...
いくら 10本爪アイゼンあってもこの季節の夕方に単独で、凍った 1kmの稜線を通る技術は、わたしには無い...遅かった...でも朝は下界は雨だったし、どうしようもない...
いまの時間は 13:30...ここで、14:00 頃の予定としていた判断か...
...下山しました 😢
山は、進むための何かしらの条件が1つでも欠けると下山となりますが、これになりました。
体調はとても良かっただけに残念でしたが、11月は、もっとも山の遭難死が多い月だといわれているので、やむをえません。
12月からは、本格的な冬山で、隊を組んだりで準備や体制があり
手前の 10月は、まだ山小屋が有人で、あと雪のほうも何とかなったり
で 11月は、ちょうど狭間のような感じで、単独でもグループでも、晩秋のつもりが冬山ということでの遭難ときいたことがあります。
わかってはいるけど...でも 11月の平日の高い山って、本当に人がいないので、山を登っている感が強いという魅力は、あります。
さてさて、戻ると決めたのであれば、だいぶ余裕です。
行きは通り過ぎたところで、帰りは、のんびり写真を撮ったり(冒頭の写真もそうです)
野営場まで戻り、そこで夕飯にするつもりだったパスタを茹でました
その準備をしていたとき、山にいくには遅い時間ですが、黒いセダン(国産某高級車)がやってきました。
初老のご夫婦で、ここの滝をみたいとのこと。
「あら~車はここまでかしら~」(マダム)
滝のことは、途中まではわたしが通ってたルートに分岐があり、そこから滝の方の先は見ていませんが、山岳地図の所要時間では、ここ野営場(駐車)から、行き1時間半、帰り1時間。
「いま午後2時半で、これから1時間半で4時です。暗くなります。滝をみれて、ここまで5時に戻っても、それから、お車であの道(狭くてすれ違えない)を戻ることになりますが...」(わたし)
「行ったとしても、帰りがな~」(旦那様)
「4時半に _ がライトアップだから、それまでの時間のつもりだったけど、もう山なのかしら...」(マダム)
「車はここまでですので、ここから先は、山です」(わたし)
.
諦めて、お帰りになりました。ちょっとほっとしました。
マダムから、りんごを頂きました😀
たくさん買ったから~とのことでした。
お話しが好きな奥様。その旦那様は、にこにこして、そうだな~、とか、うんうん、とか、だね~、とか...
奥様がちょっと...な、マダムということで...なことを仰っても、旦那様は、否定するようなことを言わないのが良いなって思いました。
もともとなんで来たのかは、イチョウの紅葉の写真を撮りに、里のほうの__のイチョウにいってきたって...まだ散ってなかったのかな...
と思いながらパスタを茹でる。
そのとき、軽トラで、わたしと同い年くらいの地元のかた(川入の民宿の旦那)が登場。
川入の旦那、車の窓を開ける。
「こんちは」わたし
「パスタか!いいね!!」川入の旦那
「今日はこれ食べて帰ります」わたし
「うん、それがいいよ」川入の旦那
「さっき途中までいきましたけど、三国の小屋の手前の積雪が見えて、そのままいっても夕方4時で1人は無理と思って...10本爪も持ってきたんですけどねー。出発が遅くて...」わたし
「あーまだ横峰までは普通に行けるよね。でもその先、この時期の雪は、やわらかくて刺さらないで滑るから、戻って正解だよ。来週、この道のゲートもしめるからさ。だから冬は、誰もこないよ。」
「春にきます」わたし
「うん、それがいいよ」川入の旦那
民宿のご主人らしい明るい楽しいかたでした。
気温が6℃くらいだったので、パスタやスープも美味しかったです。ソロキャンプのノリで。
コンロを試せたのは良かったけど、寝袋は何で出番をつくれるかな...家で暖房費の節約とか💦
名所のほうではないですが、帰り路、遠くからでも見えた里のイチョウの佇まい。
しばらく家族宅で、のんびりしようと思います。
0コメント