75. Story ママのバレッタ出版記念イベントにいきました - 2019.1.27
聖路加国際病院トイスラー記念ホールは、小さな教会のようでした。ピアノ演奏の響きもよかったです。キリスト教式の礼拝堂は、大昔、まだ病気になる前、上の子が中1で、小さな次男を遊びでおんぶした夏の軽井沢の "石の教会" を思い出しました。
キャンサーペアレンツの有志の方々が、ママのバレッタという絵本を商業出版できた記念と、がんフォト❋がんストーリーのコラボレーション企画でした。
絵本は、お母さんががんになってしまい、その娘さんとの対話のかたちです。絵本では、あえて父親を登場させなかった。なぜなら、母子家庭で、親ががんの闘病というケースがあるので...という作者のかたの心遣いの紹介に、じわっときました。
2時間ほどのイベントでしたが、ピアノ演奏、朗読、がんフォトのトークセッションで、柔らかいひとときを次男と過ごせました。
何人かのご遺族のかたのお話を、伺いました。がん罹患者のご家族は、第二の患者と表現されます。がんでご家族を亡くされた、ご遺族となられた方々のお話を、こうして生の声として伺うことは初めてでした。
ピアノの流れる旋律と澄んだ朗読を拝聴しながら、思いました。ご自身は健康でも、残りの人生を何らかのかたちで故人と向き合い続ける。それは後ろ向きではなく、どこか "一緒に" 前に向かって進んでいくことなんだな、そう感じました。
スタッフの皆様、ありがとうございました。風の強い乾いた午後でしたが、人のやさしさに癒されました。
0コメント