76. がん患者 ⇒ がんサバイバー ⇒ がん経験者? - 2019.3.9
都内の若手がんサバイバーの会にいってきました。がん種を問わない、"自称" 若手のがん患者・経験者の集まりです。2017年7月にインタビュー調査に協力させて頂いた、研究者 Kさん と再会できました(私がインタビューされる対象)。
ご自身も、ご論考中にもふれていらっしゃるように、私とがん種は異なりますが、がん経験者のかたです。
別刷りを頂きました✨
がん患者として生きる、自分らしさとしての就労、職場内で信頼されていることの重要性...
統計では無く、あくまで "個別具体的" な "物語" を丁寧によみとき、病気による生活史の断絶をどのようにつくりなおすか、論考されています。
罹患して退職したり、友人との関係に悩んだり。高い再就職へのハードル、そして継続して働くことの難しさ。その "物語" は、メディアで紹介されることがある「がん患者でも働いている、がん治療中でも〇〇している、〇〇できる」ことは自分の努力だけではかなわないことは、経験者は知っています。現実は、私見では、休職できる制度がある会社かどうかというところが大きいと思います。
サバイバーという表現に以前は違和感ありませんでした。Kさんの論考で、サバイバーではなく、がん経験・がん患者という語を使用した背景が書かれていました。たしかに脳梗塞サバイバーという表現はなく、がんならではと思います。がんが死を前提とした病ではなく、長い治療や配慮が必要ということでは、単に "患者" あるいは落ち着いたら "経験者" というほうが良いのかもしれません。
私の感覚としては、何らかの治療中は、やはり自分は患者そのものです。退院して経過観察の日々に入っても、後遺症に悩まされるうちは、何とか生き残った(サバイバー)という実感は、確かにあります。そして何年かたって、どこかの冷静にふりかえることができると、再発がない限りにおいては、経験者になるのかもしれません。つまり、時間がたつにつれ自分が何者かのとらえかたは、
がん患者 ⇒ がんサバイバー ⇒ がん経験者
という感じでしょうか🍀
Kさんのご研究で、ウェブで公開されている内容は以下です(別刷りとは別の論考です)。
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この日(3月9日)の午前中は、長男の高校の卒業式にいきました。次の目標は、次男の高校卒業?(5年寛解をすっとばして、夢、大きすぎ💦)
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