286. 歌集 がんのある日々(田中理恵子さん) -2025.5.31
ニコット(頭頸部がん患者と家族の会)のかたで、歌集を出版されたかたがいらっしゃいます
会員割で分けて頂きました
昨晩5/30 に東京に帰宅しましたら届いていました🍀
素敵な装丁です
手触りもよく本は良いなって思います
これまで、がんの体験などの本は読んだことはあります
共感できることは多かったですが、どうしても、自分が健康だった時には書店で手にとったりしないだろうし、読みたいと思うかわかないと思いました
でもこちらの田中理恵子さんの歌集は違いました
人と人との関係で、こころの揺れ幅があったことを丁寧に切り取り、言葉で、感じたことを短く描写されています
スナップ写真みたいです
おそらく、自分の、がん罹患前に知ったとしても、手にとって、読みすすんでいくと思いました
田中さんが病院で医療ソーシャルワーカーの責任ある立場でいらっしゃっていたこともあり、
頭頸部ならではの辛さもそうなのですが
職業人の読み物としても、引き込まれ、歌集ということもあり、一気に読んでしまいました
田中理恵子さんの歌を、2首だけ紹介させて頂きます
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荷物を少し軽くしたいと考えている
春から初夏に変わり行く頃
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辞めていった新人に 人生が優しくあるように
本人に届かないだろうけれどそっと祈る
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Amazonで購入できるそうです
読み終わり、自分も書いてみたいと思いました
返歌といえるほどのものではありませんが...拙歌...
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皐月雨(さつきあめ)
同病を詠む歌とどき 我に問う
区切りありやなしやと 9年経ち
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雨で涼しくちょうど良いです
昨日31土曜の夜に、このブログ記事を書いていましたが、途中で寝落ちしてこんな時間になってしまいました
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