12. 舌がん - 再入院 2016.3
(術後)化学放射線治療の同意書
・化学療法(抗がん剤)
副作用の話のイの一番に、骨髄抑制の話をされる。そして確かに、白血球数と好中球数の減少は、私にとって最大インパクトの抗がん剤の副作用となった。
気になる脱毛は、シスプラチンは 10人に1人程度、とのこと。私の場合、薬を入れてから 10日くらいたってから約1週間、生えたての1~2cm の長さの柔らかい細い毛だけが、髪を洗ったとき、どんどん抜けた。太い、普通の毛への影響は無かった。
・放射線療法
5%で重篤な晩期の有害事象のおそれ、とのこと。検定とかで、どこかに線を引く際5%までの事象を "割り切る" 考え方に、これまで違和感は無かった。でも命がかかるとなると...20例に1例ってけっこう高率かなと...自分が病気にならないとわからないなんて、せつない。
"IMRT が導入されてから、下顎骨壊死はかなり減りましたよ" というドクターを信じる。しかしそれでも 3D-CRT を最初に勧めたのは、下顎骨壊死よりも対側の再発のほうが起こりそうと考えたのか...怖くて聞けない(IMRTだと準備が大変とかは患者に言わなそうな感じのかたなので、照射を終えた今となっては、もう本当のとこはわからなくてもよいのですが)。
皮膚のやけどや口内炎は、治療完了後、いずれ治っていくということで、あまり気にならない。
唾液・味覚障害は、メイン照射が片側とはいえ健側もあたるので、影響がでてしまう、とのこと。回復は個人差がとても大きく、治療終了から半年から1年、場合によっては2年という長いスパンで様子をみてほしいとのこと。
免疫療法
治療が始まる数日前から検査の関係などで入院したため、けっこう時間があり『がんが自然に治る生き方 (ケリー・ターナー)』という本を読んだ。内容について看護師と雑談。"免疫療法を外部でされるかたもいますが、またこちらに戻られ、ここでの治療をされるかたも結構いらっしゃいますね..." とのこと。
本には直接、いわゆる○○ワクチンなどを用いた免疫療法の話はでてこない。しかし人が本来持っている免疫力なり快復力を大事にするという視点は、自由診療のがん治療にも共通するものがあるのかもしれない。
万に1人の自然退縮の例だけ集めてるのでは?という見方も承知しているが、それでも、この本の内容のうち、水が重要というメッセージには強く共感できた。そこで、5月の退院後に最初にやったことの1つとして、逆浸透膜式の小型浄水器を自宅に導入した。
最初はデカいスタンド型にしようと思ったが、下見にきたエンジニアがうちの家族構成であれば卓上タイプで十分とのことで卓上にした。実際その後、そのサイズで問題なかった。
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